長生きのリスクに備えよう

 

長生きのリスク?

 

普通は、

  • 病気になったり死んだりすることがリスクじゃないの?
  • 長生きすることはおめでたいことじゃないの?

と思いますよね。

 

もちろん、病気になることや、早死することは大きなリスクです。

ですが、長生きすることもリスクとなります。

と言うのは、ご存知のように、日本の年金システムは破たん寸前で、今後、若者世代は負担は益々増える一方で、給付させる額は減り、給付開始年齢が上がってきます。

 つい昨日も、来年度から物価動向に関係なく少しずつ給付を下げる方針が決められたというニュースが有りました。

物価と消費税は上がるのに、年金給付は引き下げられる。

(現役世代の人も、賃金は上がってもわずかですから、実質的に使えるお金は、減る傾向にあるとえるでしょう。)

 

 そうした時に、老後に十分な蓄えや収入源を持っていなかったとしたら、少ない年金の中で暮らさなければなりません。

 

また、年齢が上がれば、いろいろと体の不調も出てきて、医療費も加算できます。

老人医療費の問題は別途あるのですが、個人にしてみれば、本当に重大な病気になったら出来る限り良い医療を受けたいと思います。

 

日本はご存知のように、世界有数の長寿国。震災などの要因を除くと、今も少しずつ伸び続けています。

 

しかし、寿命というものを考えるときには、平均寿命の他に、健康寿命というものを考えなくてはなりません。

 健康寿命とは、介護の必要な期間を除いた自立して生活できる寿命です。

 

実は、平均寿命と健康寿命の差は、広がっているのです。

つまり、介護が必要な期間がだんだん長くなってきているのです。

 

 厚生労働省

 

この図からわかるように、平均的な介護期間は、男性で9.13年、女性で12.68年。

これはものすごいことですね。

 

つまり、長生きのリスクは、自分だけの問題では無く、家族の問題と言えます。

 

 

さらに、寝たきりの状態であっても、当然、年金などは支払われますし入院費や介護費用もかかるわけです。

これらは、結局は社会全体の負担ということになります。

つまり、長生きリスクは個人・家族のリスクに加えて、社会全体のリスクでもあるのです。

 

 

少子高齢化の進んだ日本では、今後ますます厳しい状況が予想され、国や自治体に期待するのは難しいでしょう。

 ですので、今後は個人個人が、財政と健康の両面で備えていかなければならないと思います。

 

人生にはさまざまな不確実性がありますので、財政面の備えはまず必要ですが、健康寿命を可能な限り伸ばすことと言うのは、最も効率が良い投資じゃないかと思いませんか?

 

当然、皆さん長生きしたいでしょうし、長生きするなら健康であるに越したことはありません。

 

 

シナプソロジー、ひめトレは、脳と体の両面から健康づくりをサポートします。

 

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