「記憶」よりも「メタ記憶」。ライフログのすすめ。

スマホがこれだけ普及し、いつでもどこでも写真や動画を撮影自分がしたり、音声で録音したりすることが容易にできるようになりました。
また、ネット上で役に立つ情報を見つけた時も、わざわざブックマークするほどのものでない場合でも、SNSと連動したボタン(いいね!)を押しておけば、あとで戻ってくることもできます。
基本的にデジタル情報ですので、削除されない限りなくなることも有りません。
また、同時に検索技術も進んで、あまり整理しなくても、キーワードやタグで容易に自分がためた情報を引き出すことが出来るようになりました。

ほとんど記憶は要らなくなってきているように思えます。

では、記録媒体さえあれば、記憶力は不要でしょうか?

残念ながら思い出す取っ掛かりがなければ、いくら情報が蓄積されていてもそれを引き出せません。
本を読んでも、内容はもとより、本を読んだことすら忘れてしまうことがたまにあります。
(忘れるくらいの内容の本なら、あまり自分にとって重要ではなかったということなのかもしれませんが、今の自分には必要のない本だったとしても、読む時期によって受け取り方も変わってきますので、将来に亘り不要とは限りません。)

「過去に○○を学んだことがある」とか、「過去に○○を読んだことがある」という記憶を心理学ではメタ記憶と呼ぶそうです。「記憶していること」を記憶することです。
記憶そのものは、デジタル媒体にはかないません。ただし、それを引き出せるかどうかが重要なので、これからはメタ記憶を強化するべきでしょう。

どうすればよいか。

それは、日々の行動を記録していくことですね。
本やDVDであればブクログやMediaMarkerというサイトが有り、読んだ本や読みたい本を登録しておくことができます。
また、ちょっと使い方は難しいですが、Evernoteという何でも記録できるサービスが有り、とても重宝しています。
(難しいのでここでは説明しません。興味がありました検索してみてください。)

 

 そして、あまり有名ではないのですが、エクセルシートを使った「無限連用日記」というものがあります。

こちらの本で紹介されていていました。

要は、エクセルの縦(行)に毎日の記録を日記として書いていくものなのですが、年が変わったら次の列に移行します。
威力を発揮するのは、1年以上日記が蓄積されてからになりますが、去年の今日は何をやっていたか、2年前の今日は、、、という具合に一目で分かります。
ブログも似たようなライフログ機能がありますが、検索しないと過去の記事にはアクセスできないので、自動的に目に飛び込んでくることはありませんね。

ライフログ。

思い立った日が始めどきです。これだけスマホも充実した今こそ、はじめてみてはいかがですか。最初はなんでもいいと思います。運動の記録でも、食べたものでも、考えたことでも、その日の行動記録でも。
継続し蓄積された時に威力を発揮します。

 

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