運動で脳が鍛えられます。身体感覚を鋭敏化しましょう。

シナプソロジーは、新たな脳の回路を増やすタイプのトレーニングです。

ネットワークをどんどん広げていきましょう。

脳の資源は、ほぼ無限にあります。

何かをやり始めたら、その分他のことができなくなるということとは有りません。

むしろやればやるほど、いろいろな回路がつながりやすくなるので、

全体の脳力が相乗効果で上がるはずです。

年齢は関係ありません。

 

さて、今回は、シナプソロジーとは少し変わった脳トレ法のご紹介。

でも、運動が脳を鍛えるという 本質的なところではつながっています。

とても手軽ですが非常に奥が深いものです。

 

勉強も運動も本質的には同じ

学校の勉強と運動の能力は、なんとなく別物と考えている人も多いかと思います。

古くから文武両道などという言葉があるくらいですから、

通常は相反する能力のようなイメージが有りますよね。

 

でも、冷静に考えると、運動も脳が命令を出して体を動かしているということは、

現代人であればだれでも理解できます。

つまり、どちらも脳の学習であって、スポーツがうまくなることは、

算数の計算問題が訓練によりだんだん早くできるようになることと本質的に同じことなのです。

だから、脳を鍛えれば、より精密に体を感知し、自在に動かすことができるようになってきます。

子供の頃にスポーツをして、身体感覚に敏感になれば、

学習面や行動面にも良い効果が表れるのではないかと思われます。

 

どうやったら鍛えるのでしょうか?

代表的例として、野球の選手が行う素振りで考えてみます。

素振りは脳を鍛えているのです。

だから、全身の末端まで意識し、体の声を聞きながら、

素振りをする必要があります。

ただ漠然と素振りをしているのとは、意味が全然違います。

当然結果も大きく異なります。

 

昔は少年野球の子供たちが、回数を数えながら、

素振りをしていたりしていましたが、

回数をこなすことが目的となってしまうと、

あまり意味は無いのではないかと思ってしまいます。

それでは単なる筋トレ。

 

逆に、イチロー選手は、小さい頃から毎日地元のバッティングセンターに通い、

一球ごとに集中してバットを振り続けた結果、今があると考えられます。

内野安打を量産できるのは、単に足が速いだけではありません。

どこにどのくらいの強さでボールを転がすか、言葉では当然説明できない身体の感覚の違いです。

 

それから、野球の打球を遠くに飛ばすのも、実は、非常に高度なテクニックなのです。

元中日監督の落合さんなどは、現役時代バットにボールを乗せるようにして、

ライトスタンドに多くの打球を運んでいました。

単に怪力の持ち主が、闇雲にバットを振って、たまたま当たっただけでは、

なかなかホームランにはならないのです。

プロ野球の選手であっても、ホームランを打てる選手と、そうでない選手がいて、

ホームランをあまり打てない選手にとっては、

いくら筋トレをしても到達できるものではないそうです。

 

身体感覚を研ぎ澄ますのは、

最上級の脳トレ

一流スポーツ選手の話をしましたが、

われわれ一般人も、身体の感覚に耳を澄ますと、

とても脳が活性化します。

 

とても簡単にできる訓練方法があります。

歩いている時に、足の裏の感覚を意識するのです。

右足のかかとをついて、だんだんと接地面が前に移動して、最後につま先で蹴る。

と同時に左の足は既にかかとを着いていて、というふうに。

今、重心が土踏まずから親指の付け根を通過している。

今の一歩は、小指側にバランスがずれた、など。

普段無意識で行っているすべての行為を、意識に上げる訓練です。

 

これは、苫米地英人さんが主張する、歩行禅のやり方です。

これを続けていると、本当に足の裏の感覚が敏感になってきます。

脳もスッキリした感じがします。

今まで使っていなかったところの脳が使われてるわけなので当たり前ですね。

これにより、今まで見えていなかったものが、見えるようになるそうです。

 

 

だいぶ前にこちらの本で読んで、しばらく忘れていたのですが、

たまたま全く別のところでこの話を聞いて思い出したので、

今週から、毎日片道30分の徒歩での通勤中に、これを意識し始めました。

どんな変化があるでしょうか?

 

よろしければ、ぜひお試しください。

 

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